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2007年10月 8日 (月)

日本GP感想2

さて、一週間も経ってしまいましたが、日本GPの感想を。

一言で言って「失敗」だったかなと。毎年日本GP後は一般の(ファンでない)人からも挨拶がわりに例年なら「シューマッハ速いね」とか「琢磨はすごいね」とかレースの感想をもらうのですが、今年ははっきり言ってゼロ。代わりに「大変だったんでしょ」とか「払い戻し?」とかそんなものばかりでした。

あれだけ新聞やニュースで出ればそれは当然でしょう。雨のレースとはいえF1のすごさが伝わればファン拡大にもつながるのが日本GP。そのチャンスをつぶすばかりか、レース観戦から遠ざける結果になってしまっています。

現場にいた人間として当日の問題について「建設的に」書いてみたいと思います。ちなみにバスは「新松田」発着。スタンドはM(ネッツコーナー)です。

まず、バス輸送について。渋滞については日曜の朝以外はほとんど感じませんでしたが、日曜はレースに遅れた人もいたとのこと。これはバスの降車場が一つしかなく、そこまでに一本しか導線がなかったからでしょう。車線を増やすか、出口を反対側に作って対面ではない形をとることは出来ないでしょうか。道路陥没については問題外。敷地内での問題で雨が降ったときのバスに満員が乗った状態を想定していなかったとのことですが、何のためのシュミレーションなのかはっきり言ってわかりません。今回あまり起こらなかった渋滞については今回は大雨で他のスポットへの人出が少なかったようですが、来年はこのままなら3連休。かなり心配です。

もう一つバスについてはバス待ちについて。バスを待っている間の情報が全くなく、特に土曜日は陥没の際の説明は1時間以上全く列が動かない状態で待たされた後にありました。また、その際「西側のりばの近いエリアのバスに乗車できます。後ろの方はその方が早いかもしれません」との説明がありましたが、移動には1時間弱はかかる上、向こう側の待ち時間は不明とのこと。それでは移動はできません。アルバイトと思われるスタッフは人を流すだけで情報を交換していた様子は見られませんでした。少なくとも無線や携帯などでバスや各エリアとの情報を交換する必要があるのではないでしょうか。また、バス待ちのエリアにも大型ビジョンなどをつけて待ち時間などを案内して欲しいところ。大型ビジョンは半分?を利用して昼間のレース映像などを流せば暇つぶしにはなると思います。くねくねと曲がった列がどこでどう展開しているのか分からず、そこそこ進んで折れ曲がった先にさらに倍の列を見つけたときの脱力感は応えました。どのくらいの列がどのくらいの待ち時間になるか、少なくとも見た感じでは今年調査はしていないと思います。来年も同じようにただ待たせるつもりでしょうか。

バス待ちのエリアにはトイレや自販機もありませんでした。4時間は想定外としてもバス待ちで2時間+乗車で1時間、合計3時間は特に子供などは辛いでしょう。また、バス乗り場入り口まで戻るにしても複数名で来ている人はもう一人が待っていれば良かったのですが、一人で来ている人も少なくありません、そのエリアまで戻ることは出来ないでしょう。また、自販機で温かい飲み物などを提供すれば体調を崩す人は少なかったかもしれません。

また、日曜日は時間差をつけてのバス待ちを案内していました。実際、8時30分にはほとんど並ばずにバスに乗れていました(6時から並んだ私とほぼ変わらなかったと思います)。つまりそこまで時間がつぶせれば行列のストレスは感じずに済むわけです。しかし、富士は鈴鹿と違って遊園地があるわけではなく、オークションの紹介やショップめぐりなどでは人の流れを変えるには不十分だったと思います。鈴鹿あれば遊園地や2年前の展示などは整理券制で並ばずに、しかも注目どの高いイベントとなっていたように思います。富士では例えばトヨタのブースでレース直後のドライバーが登場するトークショーなどを行うなどのイベントは出来ないでしょうか?ドライバーにはレース後で大変な負担だとは思いますが、これぐらいインパクトのあるイベントであれば流れは変わると思います。

導線についてはグランドスタンド下の地下通路は無理にしても今回のP-Q席間の車道は1車線でも解放できなかったでしょうか?レース後、西ゲートへのバス待ちとグランドスタンド方向への人の動きが重なり、混乱が生じていました。また、観戦エリア内に入る際のチケットチェックについてですが、スピードウェイプラザ近くのゲートが2人ぐらいしか通れず、大渋滞となっていました。鈴鹿であれば遊園地からの入り口は多少混むものの十数人が通れるゲートが設置してある部分にあたると思います。ホンダのノベルティに並ぶ列よりも長い列が出来ている状況ははじめてみました。

食事について。これは高すぎ。前日の日経新聞に出展料の高さを暴露されていましたが、さすがに焼きそば1000円は初体験ゾーン。観戦ゲート外にはやや割安の食事コーナーがありました。(エビチリ丼+春巻き2本で1000円など)。しかし、屋根のついた食事スペースがなく、コース下のトンネルなどで食事する人がさらなる渋滞を呼んでいました。シケイン内側エリアへの設置は困りますが、何カ所かあっても良かったのではと思います。

トイレについて。鈴鹿との設置台数差が分からないのですが、仮設トイレが少なすぎではないでしょうか。男性用であの列ははじめてみました。また、S席裏のトイレは誰でも入場できるようになっていたようですが、鈴鹿ではチケットゲート内にあるため「専用」となっていた部分で、かなりのストレスになっていたようです。

さかのぼりますがチケットの販売について。抽選制はいいのですが、1回目が終わった時点で応募数などの公開(席毎)はして欲しかった。自分が外れたチケットが2回目や先着販売されているのは納得がいきません。(まぁ、結果的にMスタンドは(東乗り場からのキョリを考えても)「当たり」だったと個人的には思うのですが。)C席の問題は論外中の論外です。

問題点の最後はその後の対応について。会見での加藤社長のコメントを読みましたが、全ての数字が「少なめ」に発表されているのは調査不足でしょうか。バスの待ち時間は3時間以上ではなく4時間。Cスタンドの対象は数百人ではなく7000名。誠意を感じないのは私だけでしょうか。また、現在お詫びコメントが掲載されている日本GPのトップページですが、英文によるものがありません。今回の件に対する海外プレスへの説明や報道資料も出されていないようで、新聞のコラムで今宮さんがあきれていました。

その他、フラッグやバナーの禁止、ないはずの「特定チームの応援スタンド」(たぶん、団体観戦だと思います)、レース開始後に指定席のチケットチェックがなくなり、実質自由席状態になったなどいろいろな問題も聞かれました。

最後は数少ない良かった点について。携帯についてはほとんどストレスなくつながりました。鈴鹿では電波がとぎれたりすることが昨年もあったのですが、さすがはトヨタの研修所などがある地域なので強化してあるのでしょう。また、結果的に一般道や高速道路の渋滞がほとんどなかったのは評価して良い点。ただし、来年については前述の通りの日程の不安がありますが。

また、場内放送の女性のアナウンスは同じ内容になりがちの案内について、事務的になりがちなインフォメーションを状況をふまえてアレンジして伝えようとしているのが好印象でした。

来年はこれらの反省点を生かして、改善されたグランプリ開催を心より望みます。ファンはレースの話がしたいのであって、運営の不手際を語りたいのではないのですから。

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